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はじめまして、ランニングマシン専門ブログ「ジム辞めるってよ」のなしパンです。
「WalkingPadのZ1とS1、2万円以上ちがうけど何が変わるの?」
この2台を並べたまま止まっている方は多いと思います。
結論から言います。ほとんどの方はZ1で足ります。
メーカー公式のスペックを1行ずつ突き合わせたところ、歩く性能そのものは完全に同じでした。
最高速度も、最低速度も、ベルトの幅も、連続で使える時間も、保証年数まで一致します。
この記事では2026年8月16日時点の公式スペックと、楽天レビュー全1,845件の評価分布をもとに、この2台がどこで分かれるのかを決めます。
歩く性能はS1と完全に同じで、薄く・軽く・耐荷重は上・立てて片づけられて・安い。楽天の評価もZ1のほうが上でした。Z1が向いている人の条件はこちら
S1だけが持つのはフットコントロール(足だけで速度を変えられる)と、4.2cm狭い本体幅。この2つが要るなら差額の意味があります。くわしくはこちら
結論:ほとんどの人はZ1。S1を選ぶ理由は1つだけです
Z1の弱点は23kgという重さです。ただしこれはS1(25kg)も同じ問題を抱えています。
後半で正直に書きます。
【本題】歩く性能は、この2台で完全に同じでした
メーカー公式サイトの製品ページと比較表を、1行ずつ突き合わせました。
まず「同じだった項目」から見てください。ここが多いことが、この記事の答えそのものです。
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| 項目 | Z1 | S1 |
|---|---|---|
| ■ 完全に同じだった項目 | ||
| 最高速度 | 6km/h | 6km/h |
| 最低速度 | 1.0km/h | 1.0km/h |
| ベルト幅 | 40cm | 40cm |
| 連続使用時間 | 120分 | 120分 |
| 傾斜/ハンドルバー | なし | なし |
| 衝撃吸収クッション | あり | あり |
| アプリ/リモコン | KS FIT/付属 | KS FIT/付属 |
| 保証 | 2年 | 2年 |
| 組立 | 不要 | 不要 |
| ■ Z1が上まわる項目 | ||
| 厚み(使用時) | 106mm | 125mm |
| 本体重量 | 23kg | 25kg |
| 耐荷重 | 110kg | 100kg |
| 立てて収納 | ◯(立掛け推奨) | × |
| ベルト長さ | 1210mm | 1200mm |
| 楽天の平均評価 | 4.53(474件) | 4.39(1,371件) |
| ■ S1が上まわる項目 | ||
| フットコントロール | 記載なし | ◎ 業界初・特許取得済 |
| 本体幅 | 560mm | 518mm |
スペックはメーカー公式サイト(walkingpad.jp)の製品ページおよび製品比較表より、2026年8月16日に取得。評価は同日の楽天市場 Walkingpad公式ストアの表示値。仕様・価格は変動するため、購入前に必ず商品ページでご確認ください。
S1が明確に勝っているのは、たった2行です。
しかも本体幅の差は4.2cm。置き場所の幅がぎりぎりの人にしか効きません。
ここで気づいてほしいのは、価格が高いほうが上位機種とはかぎらないということです。
この2台は上下関係ではなく、設計の向きが違うだけでした。
S1の「0.5km/hから」という情報は古い仕様です
S1を調べると「最低速度0.5km/h」と書いているページが見つかります。
ただし公式ページには、はっきりこう書かれています。
「速度1.0〜6km(※アップデート前:0.5〜6km)」(2026年8月16日確認)。
つまり0.5km/hは間違いではなく、変更前の古い仕様です。
いまはZ1もS1も1.0km/hから。ここでも差はつきません。
上限6km/hで、体はどれだけ動くのか
「最高6km/hで足りるのか」は当然の不安だと思います。数字で確かめます。
国の運動強度データ(メッツ表2024年改訂第2版)に、トレッドミル歩行の速度別の値があります。
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| 速度 | メッツ | 30分の消費カロリー (体重60kg) | 体感の目安 |
|---|---|---|---|
| 1.6km/h | 2.3 | 69kcal | ごくゆっくり |
| 1.9〜3.0km/h | 2.8 | 84kcal | ながら作業ができる速さ |
| 3.2〜3.9km/h | 3.0 | 90kcal | ここから「3メッツ以上」 |
| 4.0〜4.7km/h | 3.5 | 105kcal | ふつうの歩行 |
| 4.8〜5.5km/h | 3.8 | 114kcal | やや速歩 |
| 5.6〜6.3km/h (両機の上限) | 4.8 | 144kcal | 速歩・運動としての歩行 |
メッツ値は「改訂第2版 身体活動のメッツ表 成人版」(医薬基盤・健康・栄養研究所/2024年)のトレッドミル歩行・傾斜0%の項目より。消費カロリーは厚生労働省ガイドと同じ式(メッツ×体重×時間)で計算しています。安静時の代謝分を含んだ推定値です。2026年8月16日確認。
上限の6km/hは4.8メッツ。これは「速歩」「運動としての歩行」に分類される強度です。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は、運動について週4メッツ・時以上を推奨しています。
4.8メッツで計算すると、週50分で達成できます。
さらに同ガイドは、身体活動全体の目安を1日約8,000歩としています。
内訳は「歩行60分=約6,000歩」+「家事などの生活活動=約2,000歩」。
つまり1分あたり約100歩。マシンの上で30分歩けば、およそ3,000歩が積み上がる計算です。
そして最も大事なのは、ガイドがこう明言していることです。
「30分まとめて」でなくていい、と国が書いています。
この一文が、ウォーキングパッドという道具の意味を決めています。
速く走るための機械ではなく、座りっぱなしを切るための機械です。
そしてその用途に、上限速度は関係ありません。上限は両機とも同じ6km/hですから、なおさらです。
唯一の分かれ目:歩きながらPCを触るなら、S1です
ここが、この記事でいちばん大事なセクションです。
S1だけが持つ機能があります。フットコントロールです。
歩行面の前方・中央・後方のどこを踏むかで、速度が自動で変わります。
公式は「業界初、特許済のフットスピードコントロール」と表記しています。
手を使わずに速度を変えられる——これがS1の差額の中身です。
本当に必要かどうかは、歩く速度で決まります
歩きながら仕事ができる速度は、実はかなり研究されています。
そしてその速度は、あなたが思うよりずっと遅いはずです。
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| 研究 | 実験した速度 | 結果 |
|---|---|---|
| Funk et al.(2012) | 2.25km/h | この速度なら、タイピング成績は座ったときと差がなかった |
| Larson et al.(2015) | 約2.4km/h | 作業成績はやや落ちるが「身体活動の利益を上回るほどではない」 |
| Medina-Inojosa et al.(2024・RCT) | 約2.4km/h | 認知機能は改善または不変。入力エラー率に有意差なし |
トレッドミルデスクに関する査読論文3本より。いずれも原典を確認(2026年8月16日)。速度はマイル表記を km/h に換算しています。
どの研究も、時速2km台で実験しています。
6km/hで仕事をした研究は見つかりませんでした。
そして実際の購入者も、同じところに落ち着いています。
論文が示した速度と、購入者が自分でたどり着いた速度が一致しています。
つまり歩きながら仕事をするなら、使うのは2〜3km/h付近です。
この速度帯を、手を止めずに細かく変えたい。そういう人にはフットコントロールが効きます。
逆にテレビを見ながら歩くだけなら、リモコンで足ります。リモコンは両機に付属します。
ここが、この2台の本当の分かれ目です。
なお、ながら歩きの速度は「運動」として数えられる3メッツ(3.2km/h)には届きません。
ただし先ほどのガイドどおり、座りっぱなしを切ること自体に意味があります。
仕事中は座位の中断、仕事が終わったら4〜6km/hで運動。使い分けが前提の道具だと考えてください。
【注意】45dBと65dB。この数字で選んではいけません
Z1とS1を調べると、必ずこの数字にぶつかります。
メーカー公式サイトの記載は、こうなっています。
同じメーカーの同じ公式サイトで、20dBの開きがあります。
ただし、この数字を根拠にS1を選ぶのはおすすめしません。理由は3つです。
①測定条件がどちらも書かれていません。何km/hで、何メートル離れて測ったのかが不明です。
②65dBは一般に「普通の会話」の音量です。それを「静音性が高い」と説明している時点で、数字と表現がかみ合っていません。
③構造がほぼ同じです。同じ衝撃吸収システム、同じベルト幅、同じ最高速度。ここで音の強さが100倍変わるとは考えにくいところです。
実際に問題になるのは、モーター音ではありません
購入者の声を読むと、困りごとの正体がはっきりします。
うるさいのはモーターではなく、足音と床に伝わる振動です。
そしてそれは機種ではなく、設置のしかたで決まります。
直置きの人が「2階まで響く」と書き、マットを敷いた人が「気にならない」と書いている。答えはここに出ています。
参考までに、環境省が住居地域の目安としている値は昼間55dB以下・夜間45dB以下です(夜間は22時〜翌6時)。
屋外・地域についての基準なので室内の機器音を縛るものではありませんが、夜10時を境に基準が厳しくなるという感覚の物差しにはなります。
マンションや2階以上で使うなら、機種選びより先にマットを用意してください。
公式の専用マットは単品で¥8,980(2026年8月16日時点)。Z1にもS1にも付属しません。
選び方はこちらにまとめています。
ルームランナーのマットおすすめ3選|騒音・振動・床傷を防ぐ選び方
速度と音の関係は、私が自宅のマシンで実測した記事があります。
マンションでランニングマシンの音を測ってみた
ただしこの測定はアルインコの機種での実測であり、WalkingPadの実機ではありません。速度と音の関係の目安としてお読みください。
【独自調査】安いほうのZ1が、評価で上回っていました
2026年8月16日、楽天市場のWalkingpad公式ストアで両機の評価分布を全数集計しました。
2026年8月16日、楽天市場 Walkingpad公式ストアに投稿された両モデルの評価分布を集計。Z1=474件/S1=1,371件、合計1,845件の全数です。星の内訳はページ上部の表示値をそのまま使用しています。
両モデルの評価分布(全数)
| 項目 | Z1 (n=474) | S1 (n=1,371) |
|---|---|---|
| 平均評価 | 4.53 | 4.39 |
| ★5 | 283件(59.7%) | 681件(49.7%) |
| ★4 | 163件(34.4%) | 571件(41.6%) |
| ★3 | 24件(5.1%) | 100件(7.3%) |
| ★2 | 3件(0.6%) | 11件(0.8%) |
| ★1 | 1件(0.2%) | 8件(0.6%) |
| ★1〜2の比率 | 0.84% | 1.39% |
そして、この記事の答えを購入者自身が書いていました。
「歩くだけなので充分」。これがこの2択の結論だと思います。
⚠️正直なところ:Z1は23kgあります
ここまでZ1を勧めてきましたが、弱点を隠さずに書きます。
23kgは、女性が気軽に運べる重さではありません。
実際、Z1のレビューで最も多く触れられていたのが重さでした。
販売元も、この点は認めています。
レビューへの返信で「当店で取り扱っている中で最軽量なモデルですが、女性の方ですと持ち運びには少々重さを感じることがあるかもしれません」と回答していました。
つまり23kgでも「いちばん軽い」のです。S1は25kg、上位モデルは33〜37kgあります。
開梱だけは、できれば2人で行ってください。
立てて保管するときの落とし穴
Z1最大の利点である「立てて収納」に、公式もどのレビュー記事も書いていない注意点がありました。
文面から読むかぎり、漏れたのは付属の潤滑油ボトルのようです。
立てて収納するときは、付属品を本体と一緒に立てないでください。これだけで防げます。
もう一点。立てたときの高さは約80cmという購入者の実測がありました。
「壁に立てかける」つもりの場所が本当に空くか、先に測っておくことをおすすめします。
お子さん・ペットがいるご家庭へ
Z1もS1も手すりがありません。そして公式は両機とも「お子様のご利用はお控えください」と明記しています。
日本小児科学会の傷害速報には、実際の事故が報告されています。
薄型のウォーキングパッドは、床との隙間がさらに近くなります。
使わないときはリモコンを子どもの手の届かない場所に置き、電源プラグを抜いてください。
取扱説明書の記載は必ず確認をお願いします。
Z1が向いている人/S1が向いている人
Z1が向いている人
テレビや動画を見ながら歩くのがメイン 使わないときは立てて片づけたい(S1は自立できません) 体重が100kgに近い/家族と共用する(耐荷重110kg) デスクの下など、厚みが1cmでも薄いほうが助かる 同じ性能なら安いほうでいいS1が向いている人
歩きながらPCで仕事をする。手を止めずに速度を変えたい 置ける幅が55cm未満しかない(S1は51.8cm) 立てて収納するつもりはなく、床に置いたままにするS1の条件は3つしかありません。どれも当てはまらなければ、Z1で問題ないという意味です。
なお両機の価格差は、同じ日でも買う場所によって大きく変わります。
私が2026年8月16日に確認した時点でも、差額は1万3千円から2万7千円まで開きがありました。
クーポンの有無で逆転することもあるので、必ず両方の現在価格を見比べてから決めてください。
【注意】Amazonの「Z1/Z3 Hybrid」表記に気をつけてください
最後に、買い間違いの注意を1つだけ。
AmazonのZ1の出品名には、Z3 Hybridという別モデル名が同居しています。
実際の出品名は「2025年 Walkingpad Z1/Z3 Hybrid【日本正規代理店 2年保証】…」という表記です(2026年8月16日確認)。
Z3 Hybridは最高10km/h・重量36.8kg・実勢10万円前後の別物です。
価格も性能も倍近く違うのに、検索結果では同じ商品名に見えます。
注文前に、価格と重量が「¥59,800・23kg」になっているかを必ず確認してください。
ちなみに出品名の「2025年」はメーカーが公表した発売年ではなく、販売ページ上の表記です。
Z1の正確な発売時期は、私が確認できた範囲では特定できませんでした。
キングスミスの他の型番もまとめて見比べたい方は、こちらにハブ記事があります。
キングスミス(WalkingPad)ルームランナー全型番比較|おすすめの選び方
よくある質問
よくある質問
QZ1とS1で、走ることはできますか?
Qマンションの2階以上でも使えますか?
QS1のほうが静かだと聞きましたが、本当ですか?
Qアプリは必ず使わないといけませんか?
Q歩き終わった後、ふらつくことはありますか?
Qマットは付属しますか?
まとめ|結局どっちを買えばいい?
- 歩く性能は完全に同じ。速度・ベルト幅・連続時間・保証まで一致
- 測れる差はほぼZ1が上(薄い・軽い・耐荷重110kg・立てて収納できる)
- 楽天の全1,845件でもZ1のほうが高評価(4.53 対 4.39)
- S1を選ぶ理由はフットコントロールと、4.2cm狭い本体幅だけ
- 45dBと65dBの表記は選定基準に使えません。効くのはマットです
歩きながらPCで仕事をするならS1。それ以外はZ1。
それだけです。悩んでいた時間は、置き場所の幅を測る時間に使ってください。
どちらを選んでも、床と階下への対策だけは先に用意してください。
ルームランナーのマットおすすめ3選|騒音・振動・床傷を防ぐ選び方
キングスミスの他の型番も含めて見比べたい方はこちら。
キングスミス(WalkingPad)ルームランナー全型番比較|おすすめの選び方
そもそも薄型でいいのか迷っている方は、機種選びの手順からどうぞ。
【2026年最新】ランニングマシンの選び方|3ステップで失敗しない機種の見極め方
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